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オールイングリッシュの弊害

2014.1.7

数年前から英語の保育園が流行だし、ここ最近では随分英語の保育園も増えてきました。かく言う私も、2011年から横浜市内でオールイングリッシュのプリスクールと英会話教室を運営してきました。

やっぱりネイティブの先生がオールイングリッシュの環境でやるのが良い!と私も流行に乗り、オールイングリッシュの英会話教室を運営してきましたが、時間が経てば経つほど、子どもたちの英語力には疑問を抱くようになりました。

1歳や2歳の子どもたちは、日本語と同じように英語も身につけていきます。発音も、英語を聞く耳も育っていきました。

ただ日本語がしっかりと身に付き、母国語となる2歳半から3歳以上になるとオールイングリッシュの環境ではしっかり英語が身に付かないことを実感し始めました。まずは、子どもたちが自分の思いを伝えたい年齢になり自分の思いを伝えたい欲求が強くなること。それにより、母国語である日本語を使うことを望むようになります。

またこの頃になると自我がはっきりしてきます。とにかく伝わらない言葉は嫌なのです。1歳や2歳前半の頃の吸収力より英語の吸収力が落ちてきます。

大人だって一緒です。こんな経験ありませんか?
聞きたくないことは、おとなだって聞こえない。ほら、駄目だって言ったじゃんって言われることないですか?

聞きたくない言葉は聞こえてこない。それが、おとなでも子どもでも同じなのです。

もう少し年齢が高くなってくると、オールイングリッシュは単なる遊びと化します。
例えば小学生…。

英語しか話せない先生が、小学生に英語を教えます。子どもも先生も魔法使いじゃないんです。お互い言いたいことは伝えられないし、先生の言っていることも理解できるはずありません。それが高度な題材になればなるほど… 意思疎通が出来なくなります。

子どもは、何回か通っていればわかるようになる。それも幻想です。
おとなと同じ。わからないものはわかりません。ネイティブの先生が本当に小学生や幼稚園生を楽しませるために使う英語は、やっぱり難しいのでわかりません。

子どもたちに伝えるためには簡単な英語とジェスチャーで伝える。わかるように説明する。結果、簡単なアクティビティしかできなくなる。

子どもたちはつまらなくなってしまうんです。つまらなくなると困るから、先生は工夫します。どう工夫するかというと、英語を”遊び”に変える。ゲームばかりしている、そんな英語のレッスンが90%以上だと思っていただいていいと思います。

その中でもやはり先生の力次第で、神業のような技術を持った先生もいます。ただその先生に、日本で、そしてキッズ英語で出会える割合はものすごく低いと思ってください。それが私が15年近く英会話産業に携わってきた中で、見てきた現実です。

2年続けても、しっかりと英語のセンテンスが口から出てこなかった小学生。結構たくさんいるんです。楽しく行っているからいいや…と、英語を続けている方もたくさんいると思います。でも、やっぱり英語は話せるようになってこそ、世界が広がるツールになるのです。

私は、オールイングリッシュの環境に真の英語教育は無いと思っています。ネイティブの先生のオールイングリッシュの環境も必要です。でも、母国語である日本語をしっかり身につけて、日本語の力をかりて英語を話せるようになるのが世界のスタンダードであるバイリンガル教育です。そのバイリンガル教育を、横須賀バイリンガルスクールではやっていきます。

バイリンガル教育、どんどん結果が出ています。日本で育つという環境を最大限に生かし、本当に使える英語を身につける真の国際人を横須賀バイリンガルスクールは育てていきます。