2014.8.6
『子どもは言語の天才。だから英語オンリーの環境に
入れておけば自然と英語が話せるようになる』
なんてことが、
幼児英語の現場にいると、平然と言われていたり…
信じられたりしているんですが…
いくら言語の天才だからといっても…
脳みそが柔軟な時期だといっても…
さすがに、よほど特殊な環境にいない限り、
そんな魔法のようなことは残念ながら起こりません・・・
英語の勉強になると、特に子どもの英語となると、
そんな魔法のようなことが起きると信じている
保護者の方が正直多いです。
言語の黄金期っていう言葉に惑わされちゃうのかな。
いきなり英語オンリーだと、子どもたち、
意味分かりません。それがずっと続くと、英語嫌いになります。
学校や先生には遠慮して言いませんが、
お母さんに『英語喋らないで。日本語喋って』と言っている
2、3才児を私、オールイングリッシュを導入している
インターナショナル保育園で何十人も観てきました。
この状況になると、本当に致命的です。
本気で子どもたち、英語シャットアウトします。
保護者が頑張れば頑張るほど、拒絶。大泣き。無視。
そのうち本当に英語聞こえなくなります。
子どもたちって皆甘えん坊です。
お母さん、お父さんには、自分の一番好きな言語で
話しかけてもらいたい。甘えたいんです。
だからね、日本で子どもに英語を話せるようにしたいと思ったら、
オールイングリッシュの環境ではなく、
切り口を絶対に
『日本語』にするべきなんです。
そして徐々に英語の環境にしていく。
オールイングリッシュでもわかるようになっていた。
そういう風に移行していくのがベストです。
だから、バイリンガル育児を実践する時、
無理に英語オンリーにする必要は無いと思います。
むしろ自然に日本語を使った方が
圧倒的に英語が身に付く速度早いです。
Dual immersion Programと言って
母国語と2カ国語目の語学をバランスよく学ぶ学習方法、
ヨーロッパ、アメリカでどんどん効果が出てきています。
むしろ、オールイングリッシュなんていう
単一言語で指導しているのなんて先進国のうち、日本だけ。
語学を学ぶ時、母国語を最大限利用する。
大切な切り口だと私は思います。
うちのスクールでは、どうやって日本語を切り口に
して英語を教えてバイリンガルを養成しているか、
ちょっとずつ紹介していこうと思います。