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横須賀の里山でお正月飾り作りを体験〜フィールドトリップのレポート〜

2022.1.7

アメリカ人の子どもと、日本人の子どもたちが共に学ぶYBSエレメンタリーでは、日本文化を学び体験する授業も行っています。

今回は、YBSエレメンタリーの3年生から6年生が、日本文化の授業でお正月の文化やお正月飾りを学ぶ事前学習を終えて、門松を作る体験をしました。横須賀市の里山で、お正月飾りを作ったフィールドトリップの様子をレポートいたします。

 

今回のフィールドトリップは、日本の文化を学ぶことだけではなく、自然の中で遊ぶ楽しさを知ってもらいたいという、先生たちの想いもあります。子どもたちの生活にはゲームやスマホが身近にあり、彼らにとっての楽しみと言えば「ゲームをすること」「音楽を聴くこと」「YouTubeを観ること」など、メディアを通しての楽しみとなっています。

 

自然の中で遊ぶ経験が少なくなりつつある子どもたちですが、「自然の中で遊ぶのも楽しい」と、思ってくれるのでしょうか?

 

スクールからバスで40分、豊かな自然に到着

里山までは、スクールからバスで向かいます。里山につくと、門松作りに必要な「梅の木」を取りにいくため、山を散策。

 

フィールドトリップにいく前は、「あまり大変なことはしたくない」「山は行きたくない」と、呟きをもらす子どももいましたが、いざ、山につくと子どもたちも張り切って、里山の山を進んで行きます。

山道の散策中も、生き物を見つけたり、里山の歴史を学んだり、早速、子どもたちの好奇心が駆り立てられている様子。

里山のガイドの方から竹笛を習い、早速、竹笛の練習をする子も。自然の中だからこそ、楽しめる“遊び”を体験できました。

 

真剣な表情が見られたはじめての門松作り

今回のフィールドトリップのメインとなる、「門松作り」を体験させてもらいました。門松に必要な、「しめ縄」作りから体験。「こうやって作るんだ」と子どもたちは驚きながらも、初めての「しめ縄作り」に熱心に取り組んでいました。

こうして、手を動かしながら、子どもたち同士が関わり合い、協力できるのも、フィールドトリップだからこそ。教室内では体験できない学びがあり、子どもたちにとって貴重な体験となります。

「門松の形にとらわれず、どういう形でも、自分が素敵だと思うものを作ってごらん」という、ガイドさんの声かけで、子どもたちはのびのびと、門松作りを楽しむことができました。それぞれの個性を発揮して、自分が納得のいく門松を作れたようで、子どもたちは自分が作った門松を大切そうにしていました。

出来上がった門松は、自分の家に持って帰り、家族にお披露目。保護者にとっても、子どもたちの学校での活動の様子が垣間見れるので、保護者にも喜んでもらえました。

 

スマホやテレビゲームから離れ子どもらしさを取り戻す

ここだけの話ですが・・・子どもたちは「バスの中ではスマホを使わせて!」と、フィールドトリップにいく前日まで先生に懇願していました。ですが、先生たちは“スマホやテレビゲームがなくても楽しめる遊びがあることを知ってもらいたい”という強い気持ちで、子どもたちのお願いを却下。

その代わりに、バスの中でも子どもたちが楽しめるようにと、先生たちはバス用のレクリエーションを準備して、当日に臨みました。その結果、1人もスマホを求めず、バスの時間はレクリエーションを楽しむことができました。

YBSの先生たちは、教科書に載っていることだけを子どもたちに伝えているのではなく、「家庭では体験できないことを、体験させてあげること」が、スクールの役割の1つという意識で、カリキュラム作りに取り組んでいます。

子どもと先生の距離感が近いからこそ、多方面から子どもの成長をサポートできるのが、YBSエレメンタリーです。

 

この記事を書いた人

 

高梨はるな

大学卒業後、オーストラリアに渡り海外生活を経験し、オーストラリア人の人生を楽しむ国民性に影響を受ける。帰国後、会社員を経て、自由で自分らしい働き方を実現するため、フリーランスでライター・動画クリエイターとして活動。受け取り手に寄り添い、共感性を大切に発信している。