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海外で注目されている五感を刺激する感覚遊び「センサリーアクティビティ」とは?

2024.1.10

YBS(横須賀バイリンガルスクール)見学に来た保護者の方からこんな質問をいただくことがあります。「1,2歳の小さな子どもたちはどんな遊びをして過ごしているのですか?」

たしかに、遊んでいるだけなら、スクールに通わなくても家で遊ばせているのと同じと、思う方もいらっしゃるかもしれません。ですが、YBSでは1,2歳の小さい子でも、スクールだからこそできるアクティビティを積極的に行っています。その1つが、子どもの五感を刺激するセンサリーアクティビティです。今回は、海外の教育現場で取り入れられているセンサリーアクティビティについて紹介します。

 

五感を刺激する乳児教育

なぜ、「視覚」「聴覚」「味覚」「嗅覚」「触覚」の五感を刺激することが大切なのでしょうか。それは、五感への刺激により、赤ちゃんの感覚が発達していくからです。

たとえば、生まれたばかりの赤ちゃんは、目がよく見えないというのはよく聞く話です。赤ちゃんは、生まれたその日から、部屋の電気や太陽光などからの明るさ、部屋の中にある物やお母さん、お父さんの肌色や服の色などから視覚への刺激を受けています。

つまり、視覚を刺激することで、次第に目が見えるようになり、だんだんと周りの物を認識できるようになります。このように、感覚を発達させるためには、五感への刺激が必要不可欠です。                            

さらに、この五感への刺激は脳の発達へと繋がります。なんと、赤ちゃんの脳には大人と同じ数だけの脳細胞があります。ですが、赤ちゃんが大人と同じことができないのは、『ニューロン(情報処理を行う神経細胞)』同士を繋げる『シナプス』がほとんどないためです。

シナプスは五感から受けた刺激が電気信号となってニューロンに送られ、ニューロン同士が繋がっていきます。そのため、五感への刺激が脳の発達を促す大切なことであると言えるのです。

脳が活発に成長していく乳幼児期に、五感を刺激する様々な活動をすることで、より適切にニューロン同士が繋がっていくようになるのです。

 

海外の教育現場で行われるセンサリーアクティビティとは?

意識的に五感に刺激を与える“感覚遊び”に『センサリーアクティビティ』というものがあります。海外の教育現場で、積極的に取り入れられている活動の1つです。

センサリーアクティビティとは、sensory(感覚)とactivity(活動)があわさったもので、様々な素材を用いて、見たり、香ったり、触ったり、聞いたり、嗅いだりすることで、感覚や知覚を育んでいきます。

例えば、センサリーアクティビティでは、お米やパスタ、新聞紙や段ボールなど身近にあるものを用いることがよくあります。ねんど遊びや砂場遊び、お絵かきなどもセンサリーアクティビティです。

おもちゃ遊びでは、使用目的や機能が限定されているおもちゃが多く、遊びの幅が広がりにくいという点がセンサリーアクティビティと違う点と言えるでしょう。

また、掴む、握る、混ぜる、移す、分けるなど、指先の細かい筋肉を動かすことで、脳にも刺激を与え、さらに、鉛筆を持つことなどに必要な手の筋肉もついていきます。

それだけではなく、活動を通して、量感覚を身につけたり、友達とのかかわり方を覚えたりすることも期待できます。活動の中で困難な状況になったときには、問題解決能力も発達していくことでしょう。

 

脳の発達を促すスクールでの乳児教育

脳の発達も体の発達も促すセンサリーアクティビティを「ぜひ、子どもにもやらせたい」と思っていただけたのではないでしょうか?ですが、親目線で考えると「洋服や机が汚れてしまう」というデメリットもあります。

家でやるのはちょっと難しいと思っている方でも、スクールなら、子どもに思いっきりセンサリーアクティビティを楽しませてあげることができます。親としては、ちょっとめんどくさいと感じてしまうような、素材の準備や後片付けの心配もありません。

 

YBSではこのように、言語習得のためにも欠かせない脳の発達を促していく乳児教育を1、2歳児から積極的に導入しています。お家での子育てにプラスして、スクールでの乳児教育の時間を検討してみてはいかがでしょうか?