2022.4.28
保育園には「認可保育園」と、「認可外保育園」があることをご存知ですか?フルタイムで働くご両親には、認可保育園が人気で、一般的にイメージされる保育園はおそらく「認可保育園」でしょう。
逆に、認可外保育園と聞くと「何か足りないってこと?危なくないの?」と、マイナスのイメージを持つ人も多いようです。ですが、認可外保育園にも多くのメリットがあります。
今回は、あまり知られていない認可外保育園の実態について、お伝えしていきます。「どんな保育園に子どもを預ければいいのかな?」と、悩んでいるご両親の保育園選びの参考になるはずです。
認可保育園は、児童福祉法において「保育所」という名称で定められている、厚生労働省管轄の児童福祉施設です。保育される人数に対して、保育士の人数や、施設の面積(広さ)、設備など、国が定めたさまざまな設置基準をすべてクリアしており、都道府県知事に認可されているという特徴があります。入園には自治体の選考があり、保育指数(どれだけ保育を必要としているか)という点数によって選考が決まります。
一方で、認可外保育園は、認可保育所よりも緩やかな基準が設けられ、自治体独自の基準をクリアした保育施設です。施設の広さや設備などに関して国が定める基準を満たしていないため、認可外保育園と呼ばれます。しかし、特色ある保育を提供できる点が認可外保育園の魅力でもあります。また、認可外保育園への入園には、原則として自治体による審査はなく、保護者が直接保育園に入園を申し込めます。
例えば、神奈川県には独自の「認可外保育施設指導監督基準」が設けられていて、この基準をクリアした保育施設には、「認可外保育施設指導監督基準を満たす旨の証明書」が発行されます。
参考:神奈川県の「認可外保育施設指導監督基準」
https://www.pref.kanagawa.jp/docs/sy8/cnt/f6592/p19599.html
認可保育園の保育料は、国が定める上限の範囲内で各自治体が設定しています。また、世帯の所得に基づき計算され、保育時間、子どもの年齢や人数によって、保育料が決定します。また、自治会からの補助金があるため、保護者の保育料の負担が軽いことが多いのが魅力的でしょう。
一方、認可外保育園は原則として保護者からの保育料で運営をしているため、世帯所得等に関わらず、独自に料金が設定されています。そのため、世帯所得が多い家庭は、あえて認可外保育園を選択することもあるようです。また、認可外保育園では、英語教育に力をいれるなどの独自のプログラムが行われている園もあり、保育園+習い事の料金と考えると、園によっては認可保育園よりもお得になるという捉え方もあるでしょう。
また、2019年10月から、幼児教育の無償化制度がスタートしたことによって、幼稚園・保育所・認定こども園を利用する3~5歳児について、保育施設の利用料が無償化されます。
・認可保育園の場合は、すべての施設利用料が無償化
・認可外保育園の場合、月3.7万円まで無償
認可保育園は、園庭や施設について、厳しい基準を満たしているため、広い面積を確保できている点がメリットとしてあげられます。しかし、広い土地が必要になるため、駅から少し離れた場所に位置している場合が多いです。
一方認可外保育園は、保護者のニーズに沿って運営されている園が多く、特に駅から近い小規模の保育施設が多い傾向にあります。また、独自の教育や環境を整えている場合もあり、特徴的な教育を受けさせることができるという点もメリットと言えるでしょう。
安全性に関して、認可外保育園は、認可保育園よりも基準がそれほど厳しくないため、不安に感じる保護者の方もいらっしゃるかもしれません。しかし、実際は、認可外保育園にも、自治体の監査が1年に1度行われていて、安全管理に関しては認可保育園と同等の基準で運営している園がほとんどです。
また、横須賀の認可外保育園である「YBSプリスクール」では、先生たちが定期的に救急救命講習等の講習・研修を受講し、保育園全体でも、毎月避難訓練を行っています。安全性の面では、認可保育園に劣らず、しっかりと対策が取られているので、実際にお子さまを通わせている保護者の方からも、「安心して預けられる」と感じていただけています。
YBS プリスクールでは、アメリカ人が8割、日本人が2割という特殊な保育環境をつくっています。認可外保育園だからこそ、アメリカ人の子どもも受け入れることができ、幼児のうちから多様な文化や言語に触れられるバイリンガルな保育環境となっています。
また、YBSプリスクールには、英語教育が充実していて、多様性を学べる環境にメリットを感じ、入園を希望される保護者の方が多くいらっしゃいます。お子さまの将来を見据えて、バイリンガルな環境で教育を受けるため、あえて、認可外保育園を選ぶという選択肢もあるのです。
「職場復帰のために、とにかく預け先を見つけたい」という思いが先行してしまいがちですが、認可保育園、認可外保育園に限らず、お子さまに合った保育環境をじっくり検討してみてはいかがでしょうか?