2022.3.18
グローバル化が進むなか、「できることなら子どもをバイリンガルに育てたい」と、赤ちゃんのうちから英語教育を始めることに興味を持っていらっしゃる方も多いでしょう。脳が発達する赤ちゃんのうちに、日本語と並行して英語を覚えさせると、バイリンガルに近づくというのを聞いたことがあるかもしれませんね。しかし、「本当に赤ちゃんのうちから英語教育を始めるのが良いの?」と、疑問をいだいている方もいらっしゃるでしょう。そこで、赤ちゃんから英語教育を始めるメリットと、バイリンガルに育てるコツをお伝えしていきます。
ワシントン大学の学習脳科学研究所の所長であるPatricia Kuhl氏の実験で、こんなことがわかりました。それは、生後6ヶ月~8ヶ月の約65%の日本人の赤ちゃんは、日本語では聞き分ける必要のない『La』と『Ra』の音を聞き分けられていたのです。これは、アメリカ人の赤ちゃんと同様の割合でした。
しかし、同じ実験を生後10ヶ月~12ヶ月の赤ちゃんに実施すると、日本に住む赤ちゃんは55%ほどしか『La』と『Ra』の音の区別が出来なくなっているのに対し、アメリカに住む赤ちゃんは80%以上が『La』と『Ra』の音を区別できるようになっていたのです。
この実験から、生後8ヶ月くらいまでは周囲の環境には関係なく様々な音が聞き分けられるが、生後10ヶ月を超えると赤ちゃんの育つ環境で聞き取れる音が限定されていくことが分かったのです。また、1歳をすぎると徐々に、母国語とそれ以外の言語を聞き分けることができるようになり、母国語以外を言葉として聞き入れる認識力が弱ってくると言われています。
つまり、生後8ヶ月ころまでに英語を聞かせはじめることで、英語の音も聞き分ける力が育つと言えるでしょう。そして、日本語と同じように英語に触れさせることで、将来バイリンガルになる確率がぐっと高まります。
赤ちゃんのうちに、どのように英語に触れさせることが効果的なのでしょうか?
それは、英語を日常的に聞かせて、英語の音に慣れさせることです。上記でもお伝えしたように、赤ちゃんの耳の成長は早く、8ヶ月くらいの赤ちゃんでも十分に音を聞き分けることができます。
しかし、大人と同様で赤ちゃんも、英語からしばらく離れてしまうと英語を忘れてしまいます。だからこそ、毎日のように英語に触れられる環境づくりが大切と言えるでしょう。
また、人間の五感の中でも、視覚による刺激はもっと記憶に残りやすいと言われています。よって、視覚と聴覚を連動させられる絵本の読み聞かせも、効率的に赤ちゃんの英語脳を育てることが期待できます。
日本語の学習もままならない赤ちゃんは特に、日本語と英語の区別がつきにくい状態です。言語の区別がつかないまま学習していった場合、どちらの言語力も習熟しない恐れがあります。そのため、出来る限り英語と日本語を混在させないように、言葉に触れさせてあげましょう。日常生活では日本語で話しかけ、英語の絵本やCDをかけるときは英語で話しかけるなど、意識的に区別してあげれば心配はありません。
日常的に英語を取り入れようと思っても、「英語に自信がない」「正しい発音を聞かせてあげられない」と、パパママが英語力に不安を感じている方も多くいらっしゃいます。
その場合は、家庭以外の時間に英語の環境を取り入れてあげるもの1つの方法です。
YBSプリスクール・YBSベビールームでは、日本人と外国人の先生が一緒に、保育を行っています。日常の生活の中でお子さまに、日本人の先生は日本語で話しかけ、外国人の先生は英語で話しかけて、バイリンガルな環境でお子さまの成長をサポートしています。
通常の保育園や幼稚園に通うよりも、日常に多く英語を取り入れられるため、お子さまをバイリンガルに育てたい保護者の方々にお選びいただいています。
さらに、YBSでは、より長くバイリンガルな環境で学んでいただけるように、0歳児から小学生まで通える様々なクラスをご用意しています!