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横須賀をもっと知る、体験するフィールドトリップ〜サマースクール〜

2022.7.8

日本人の子どもたちより一足早く、夏休みがスタートしたアメリカ人の子どもたち。普段は、横須賀ベース内の小学校に通っている子どもたちを対象に、YBSのサマースクールが始まりました。

2022年のサマースクールの初日は、横須賀をもっと知る、体験するフィールドトリップをテーマに、市役所地下にあるセントラルキッチンさんでオリジナルのYokosukaフィッシュバーガーづくりに挑戦しました。横須賀で暮らすアメリカ人の子どもたちにも、横須賀の食、そして漁業について知ってもらいたいという想いで、今回のフィールドトリップが実現しました。

今回は、セントラルキッチンさんでのYokosukaフィッシュバーガーづくりの様子をレポートします。

 

アメリカ人にとって横須賀の街とは?

そもそも、横須賀に暮らすアメリカ人にとって、横須賀はどんなイメージなのか、ご存じですか?実は、米軍関係のアメリカ人から、横須賀は“Fish Country”=“魚臭い町”と呼ばれていたことがありました。

事実、横須賀ではたくさんの魚がとれます。横須賀の水産物は、沿岸漁業として県内第1位の漁獲量になったこともあるほど。横須賀で多くとれるものは、イワシ、サバ、スズキやコノシロ。さらに、ナマコ、イカ、サザエやアサリなどの貝類、ノリ、ワカメなどの海藻類も多くとれます。

どちらかというと肉がメインとなる、アメリカの食文化で育った子どもたちにとって魚は、“Yukky”(気持ち悪い)、“Stinky”(臭い)イメージがある子もいます。ですが、横須賀の漁業や食のことを知ってもらい、実際に体験してもらうことで、そのイメージが変わるのではないでしょうか?

そんな、YBSの想いも届き、市役所地下にあるセントラルキッチンさんが快く、フィールドトリップを受け入れてくれました。

(参照)横須賀市ホームページ:https://www.city.yokosuka.kanagawa.jp/4440/faq/1382.html

 

オリジナルのフィッシュバーガー作りを体験

まず、子どもたちは、魚をさばくところを見せてもらいました。普段、なかなか見る機会がない魚をさばく姿に驚きながらも、釘付けになりながらその様子を観察していました。

そして、用意していただいたお魚で、1人ずつ自分のフライを作るところから体験。自分たちで魚の切り身に小麦粉・卵・パン粉をつけてフライの下準備が完了。

魚の切り身に、恐る恐る触る子もいましたが、みんな上手にできました。

フライを揚げてもらっている間は、バーガーにさす旗を自分でデザインしました。思い思いに絵を描いて、個性あふれる旗ができました。

最後に、揚げたてのフライと、トマト、レタスをバンズにはさみ、自分でデザインした旗を刺して完成です。子どもたちは嬉しそうに、自分で作ったフィッシュバーガーを見せてくれました。

顔が隠れてしまいそうなほど大きなYokosukaフィッシュバーガーに、思いっきりかぶりつき、「美味しい〜」と喜ぶ子どもたちの声が溢れました。

自分で作ったYokosukaフィッシュバーガーは、いつものバーガーの何倍も美味しく感じたことでしょう。「持って帰ってママに食べさせてあげたい!!」という子もたくさんいました。

 

横須賀とアメリカ人の架け橋となるYBS

YBSが目指しているのは、子どもたちの文化や言語の交流だけではありません。

縁あって、アメリカから横須賀に来てくれた子どもとその家族に、少しでも多く、日本での良い思い出を作って欲しいという思いがあります。

特に米軍関係の家族は転勤などの関係で横須賀にいられるのは3年ほどと短い時間です。横須賀にいられるのはたったの数年かもしれませんが、子どもたちにとっては大きく成長するとても大切な時間です。

その横須賀での数年を、どれだけたくさんの経験で溢れさせてあげれるか、どれだけ貴重なものにしてあげられるか、YBSではそんな想いを大切にしながら、子どもたちや家族たちと日々関わっています。いつか彼らが違う国に帰った時に、横須賀での思い出が宝物になり、それが世界中に広がってくれることがYBSの願いです。

そして、特にフィールドトリップは、横須賀の地域の人たちの協力があって、実現できています。その感謝の気持ちと、期待に応えるためにも、より横須賀を盛りあげていけるようにと考えながら、YBSだからこそできる教育を提供しています。

これからもYBSは、横須賀とアメリカ人を繋ぐ架け橋であり続けたいと思っています。