2026.3.31
1年半前にYBSプリスクールの主任としてYBSにやってきたYuka-Sensei。そしてこの度4月1日より、園長としてYBSプリスクールを盛り上げてくれます。主任としての1年半、彼女の中で何が起き、どう変化してきたのか。そしてこれからへの想い。
21年のキャリアを持つベテラン保育士でありながら、「YBSへの異動は恐怖しかなかった」と笑って振り返る彼女の想いをインタビューしました。

——まずは、保育士を目指したきっかけを教えてください。
私が幼稚園の時、当時担任だった先生が大好きだったんです。私はその当時、なぜ幼稚園で学ばなければいけないのか、毎日通っている意味が分からなく、輪からはずれているような子でした。でも、その先生だけは私の心を開いて、丸ごと受け入れてくれました。小さい子供ながら、その先生の存在はとても大きかったです。そしてその時の卒業アルバムには、「将来は幼稚園の先生になりたい」と書いていました。それから21年、一度も迷うことなくこの道を歩んできました。
——21年という長いキャリアの中で、特に心に残っているエピソードはありますか?
2つあります。1つは、ある幼稚園で担任を持っていた時の運動会でのエピソードです。私はクラス対抗リレーで1位を取ることに執着していて、子供たちを猛特訓させていたんです。練習では常に1位。でも本番、アンカーの子が抜かされて負けてしまった。
私は悔しくて、情けなくて、もどかしい思いが込み上げてきたのを今でも覚えています。でも、お部屋に戻った子供たちが言ったのは「俺、もっと速く走りたかったな」「次はこうしよう」という、お互いを思いやる言葉だったんです。「1番」に囚われていたのは私だけで、子供たちはリレーを通して「仲間」というもっと大切なものを掴んでいた。 自分の未熟さを痛感した瞬間でした。
もう1つは、自閉症の子との出会いです。卒園式、彼には無理だと思い込んでいた動きがたくさんありました。でも本番中に、壇上でパッと私を見て、私の合図に応えてくれたんです。そして完璧にやり遂げた。「できない」と決めつけていたのは私のエゴで、子供には無限の可能性がある。今の私の教育観の土台になっています。

—そんなYuka-SenseiがYBSに来ることになった経緯は?
以前はYBSのグループ会社のLaLaLand保育園で園長をしていて、いろいろなきっかけがありYBSに来ました。最初にあったのは、恐怖そのものでした。これまで日本人として、日本語だけで生きてきた私にとって、外国人の先生や子ども、英語が飛び交う環境は未知の世界。「ここでやっていけるわけがない」と思ったりもしました。
そしてこれまで働いてきた保育園では、「園長」として指示を出す立場だったのに、ここでは何をしていいか全くわからない。まさに、人生最大のピンチでした。

——主任としての1年半。Yuka-Senseiの中で変わったことはありますか?
人生が変わったと言っても過言ではありません。一番大きな変化は、「ルールや正しさに縛られなくなったこと」です。
最初は外国人の先生たちに「これが日本のルールだから守って!」と必死に伝えていました。でも、スムーズにいかないとこのほうが多いと気づきました。そしてふと、「そのルールって本当に必要?」と考えてみたんです。すると、もっと柔軟でいいんだ、と心が軽くなりました。
言葉の壁もそうです。「英語ができない」を言い訳にしていたけれど、本気でぶつかれば、翻訳機なんてなくても伝わる。本気のコミュニケーションがあったからこそ、今は深い信頼で結ばれた仲間が増えました。

——これから園長として、どんな場所を作っていきたいですか?
YBSをもっと「自分らしくいられる場所」にしたいです。 これまでの私は、どこか「自分を抑えなきゃいけない」「ちゃんとしなきゃいけない」という場所で戦ってきました。でもYBSは「もっと自分を出して!」と言ってくれる場所。
子供たちにも、「自分は自分であることに誇りを持つ」「自分らしく生きることに恐れを持たない」、そんな風に育ってほしいと思います。そのためには、まず先生たちが一人の人間として自分を表現し、輝いている必要があります。
——保護者の方やスタッフへのメッセージをお願いします。
保護者の皆様、子供の成長は今この瞬間しかありません。その輝きをもっと共有し、皆様も一緒にYBSを作っていく「チームの一員」として巻き込んでいきたいと思っています。これからも皆さんと一瞬一瞬を共有していくのが、とても楽しみです。
そしてスタッフのみなさん、保育は、正解のない「挑戦」の連続です。自分の嫌な部分と向き合うこともあるけれど、それを乗り越えて、共に新しいものを作り上げていきましょう!

「挑戦」です。保育は自分一人ではできません。一緒に保育する仲間たち、私たちが作る環境をすべて吸収し成長してくれる子どもたち、そして子どもを支える同志である保護者たち。そんなみんなの挑戦が、保育という素敵な場所を作ってくれています。だからこそ人を巻き込み、自分をさらけ出し、常に自分を超えていく。 私は、このYBSという場所で、ようやく本当の自分として走り出せた気がしています。
これから出会うたくさんの瞬間が、とても楽しみです。そして一緒に挑戦してくれる皆さんに感謝の気持ちを忘れずに進んでいきます。
子どもたちが自分らしく、世界に羽ばたける未来への土台を作っていけるよう、YBSはこれからも挑戦していきます。子どもたちの無限の可能性を信じて…。