2025.11.20

皆さんは“センサリー遊び”を知っていますか?
センサリー遊びとは、五感をフルに使って世界を感じ、体験する遊びのことです。触る、見る、聞く、匂いをかぐ、体を動かす――こうした感覚を通して、子どもたちは自然に学び、成長していきます。
海外では、乳幼児教育や特別支援教育の現場でもよく取り入れられており、感覚体験を通して集中力や社会性、創造力を育むことが知られています。

センサリー遊びの魅力は、どんな言語や文化を背景にしていても、何歳の子どもでも楽しめることです。嬉しい、面白い、驚いた――子どもたちが感じる喜びや楽しさはユニバーサル。言葉や文化が違っても、感覚を通して学ぶことは誰にとっても共通です。
YBSでは、この「ユニバーサルな育ち」を大切にしています。子どもたちは自分の感覚を信じ、五感をフル活用して学ぶ中で、自然と自信や好奇心を育んでいきます。世界中のどの子どもにとっても当たり前の「楽しさ」と「喜び」を、YBSでは一緒に体験しています。

「手を汚すのが苦手な子でも、センサリープレイなら自然と楽しめるんです。」
YBSで2歳クラスを担当する先生が、センサリー遊び導入のきっかけと想いを共有してくれました。
以前のクラスでは、8人中6人が手先を汚すのが苦手だったため、無理に製作活動をしても楽しめない子が多かったそうです。
「“やらなきゃいけない製作”をするのではなく、まずは感触に慣れたり、色を楽しんだりする体験から始めたい」――そう考えたことが、センサリープレイ導入のきっかけでした。
最初は、2〜3歳の子どもたちはすぐに飽きて散ってしまうこともありました。しかし、色や感触の変化を楽しむうちに、自然と子ども同士でおままごとが始まったり、家庭で余った本物の野菜を使って“お料理あそび”に発展したりするように。
お皿に盛り付けたり、おもちゃのナイフで切ったりしながら、気づけば1時間以上集中して遊ぶ子もいるそうです!

センサリープレイの魅力は、言葉や文化の壁を越えて、子どもたちと先生の間に絆が生まれることにもあります。英語も日本語も、文化も年齢も超えて、みんなで「ごちゃ混ぜ」に楽しむ。その中で育まれる好奇心や創造力、仲間とつながる力こそが、YBSの強さのひとつです。
挑戦が必要な場面ももちろんあります。うまくいかない子がいれば、一緒に「どうやったらできるかな?」と考え、試し、また挑戦する。そんな積み重ねが、子どもたちの心に届き、自信へとつながっていきます。
センサリープレイは遊びのようでいて、子どもたちの感覚や感情、社会性を育てる大切な経験。
そして子どもたちの可能性は無限大だからこそ、先生たちもリミットをかけず、伸び伸びと育てていきます。
YBSには、そんな環境と子どもたちの自由な創造力が日々あふれています。