2022.6.3
YBSエレメンタリースクールの1、2年生が横須賀市の里山、沢山池にフィールドトリップ(体験学習)に行きました。春ならではの自然を探しながら、思いっきり自然体験を楽しみました。今回はその様子をレポートします。
里山とは、農地、水路、ため池、雑木林等と集落が一体となった地域で、人が手を加えながら、自然環境を守ってきた場所です。しかし、近代化とともに、農林業の担い手が減り、里山は放置され、荒廃が進んでいます。それによって、そこに暮らす生き物も減少し、また絶滅の危機にさらされています。
横須賀市では、市内の里山とそこに暮らす生き物を守るために、平成23年度から「里山的環境保全・活用事業」を実施しています。この事業では、里山的環境を、市民の憩いや環境教育、生態系保全など、新しい価値観のもとで保全・活用することを目指しています。
(参照記事:https://yokosuka-satoyama.jp/satoyama-02.html)
YBSエレメンタリースクールでは、定期的に里山で体験学習をさせていただき、子どもたちが自然に触れながら、自然環境について考えるきっかけとなっています。
普段、自然の中で遊ぶ機会が少ない子どもたちにとっては、“自然の中”は未知で、ちょっと怖いもの。里山についた時は、体も少しこわばった様子でした。虫を見つけては悲鳴をあげたり、手や靴が汚れるのを気にしていたり、自然を楽しむにはほど遠い様子・・・。
里山の中にある小さな小川にかかった丸太を慎重に、落ちないように、ゆっくりゆっくりと渡っていました。
こんな様子の子どもたちが、校外学習で里山の自然を楽しめるのだろうか?と、先生たちに不安がよぎります。しかし、1時間後、子どもたちの変化に驚かされることとなりました。
里山をぐるっと1周した頃、子どもたちの遊び方に、だんだんと変化が見られるようになりました。
幼虫を手で触ったり・・・
ジャブジャブと水の中に入っていったり・・・
高い木に登ってみたり・・・
最初はこわばっていたのが嘘のように、ワイルドに思いっきり自然の中で遊び始めました。
実際に、自然の中での遊びを体験することで、子どもたちに変化が現れたのです。
新しい体験が子どもたちの好奇心をさらに広げ、子どもたちの可能性も広げる!普段YBSが信じて取り組んでいることを、しっかり確認できた体験でもありました。
里山で思いっきり遊んだあとは、みんなでお弁当の時間。スクールで食べる時よりも、開放感のあるランチタイムとなりました。
YBSエレメンタリーでは、横須賀市内での校外学習を積極的に取り入れながら、子どもたちの経験・体験の幅を広げるだけではなく、自分たちが住んでいる横須賀市を学ぶ機会をつくっています。地元に根ざした体験を行うことで、子どもたちにもっと横須賀の良さを知ってほしいという、先生たちの想いもあります。
今回の里山での校外学習は、子どもたちの変化・成長が見られた良い学習の時間となりました。