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【“食べる体験”だけが食育じゃない】椎茸の収穫体験

2022.3.4

 

1月にYBSプリスクールの5歳児クラスの子どもたちが、椎茸の収穫のフィールドトリップにいきました。子どもたちが普段食べている椎茸は、細かく刻まれていたり、調理された状態であったり、椎茸そのものを目にする機会は多くありません。また、子どもの嫌いな食べ物ランキングでは上位にランクインする椎茸・・・。子どもたちの椎茸に対するネガティブなイメージを変えて、椎茸に興味を持ってもらいたいという先生たちの想いもあり、椎茸の収穫に行きました。

 

初めて椎茸の収穫を体験

 

まずは、椎茸農家の人から、椎茸がどのように栽培されているのか、どのように収穫するのかなど教えてもらいました。ここで初めて椎茸を見た子どももいました。

椎茸は菌からできている食べ物です。昨今は特に、「菌は悪いもの」という印象が強いですが、人間にとって良い菌もあるという、子どもたちの気づきにもつながりました。

 

 

実際に、子どもたちは自分の手で1つずつ、椎茸を収穫していきました。最初は恐る恐る椎茸に手を伸ばしていた子も、だんだんと楽しくなってきて、次々と収穫した椎茸を袋に入れていました。

 

袋いっぱいに、椎茸を収穫。自分の手で食べ物を収穫する機会は多くないからこそ、収穫した後には、達成感を味わう子どもたちの嬉しそうな笑顔が見られました。

 

制限がある中でも新しい体験から学ぶ機会を

 

椎茸の収穫のあとは、お外でお弁当を食べてから、外遊びを楽しみました。

「本来なら、自分たちで収穫した椎茸をみんなで調理して、食べるところまで体験させてあげたい」という先生の想いがありました。ですが、コロナ禍ということもあり、子どもたちの安全を第一に考えて、収穫した椎茸はお家に持って帰りました。

 

 

翌日、子どもたちに「自分で収穫した椎茸は食べた?」と聞いてみると、「おいしかった」「家族も食べてくれた」など、嬉しそうな反応が返ってきました。

 

収穫の体験を通して行う“食育”

 

自分たちで作って食べる「食育」もありますが、コロナ禍では安全性と健康面を考えると、調理を体験するのは難しいこと。ですが、YBSの先生たちは、安全に配慮しながらも子どもたちが体験し、学べることを模索しています。

 

 

 

実際に、今回の収穫の体験を通して、子どもたちの椎茸に対する興味が高まり、印象も変わったようです。枠にとらわれず、子どもたちの可能性を開いていきたいという、先生たちの想いによって、今回のフィールドトリップは子どもたちにとって良い体験となりました。